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2007年1月28日 (日)

人生に無駄はない

 かどうかはわかりませんが、そういいきかせています。

こんな話に遭遇しました。

古いお説教の本に紹介されていた話。
 あるところに、縁起かつぎのお爺さんがいた。
 あるお正月のこと。朝早くから起きて、顔を洗い、まずお仏壇にお灯明をあげようとした。
 すると、お仏壇の隅に黒い変なものがあるのが目についた。
 何だろうと思って、それを手にとって見ると、薄汚れた雑巾。きっと、前の日の大掃除で、誰かが置き忘れたのだろう。
 ところが、日ごろから清潔好きで、縁起かつぎのお爺さんにはたまらない。
「誰だ、こんなものをここに置いたのは!」
大きな雷が落ちた。
 たいへんな剣幕に恐ろしがって、誰ひとり返事するものがない。
「誰も返事しないな。きっと誰かがワシに嫌がらせをしようとして、この家に災難のあるように、元旦早々、こんな不吉なことをしたんだろう。あーっ、腹が立つ。誰がしたのか言わぬか!」
 家の者がみなバタバタと逃げ回っていると、隣の歌詠みの先生が飛び込んで来た。この騒ぎを聞きつけ、心配してやって来たのだ。
「まあまあ、今日は元旦ですよ。何をそんなにご立腹なんですか」
「先生、じつは…」
「なるほど、それもごもっとも。しかし、これは不吉どころか、大層めでたいことですよ」
「なんで、こんなうす汚い雑巾がめでたいか。馬鹿にするな」
「いやいや、その訳はこうなんです。今、私が一首詠みますから、それで納得がついたら、ご機嫌をなおして下さい」
雑巾を当て字で書けば蔵と金 あちらふくふく こちら福々
 縁起かつぎのお爺さんは、たちまち納得、無事に納まりがついたというお話。
 案外、私たちもこんな取るに足らない縁起かつぎをしているかもしれませんね。
 この縁起ということですが、私たちの人生のさまざまな出来事、出会いに別れ、幸に不幸…。自分にとっての良いことも縁、自分にとっての悪いこともまた縁。縁との遭い方によって、人生模様が織りなされてきます。
 人生、どんな縁に遭おうとも、たった一度きりの人生。大切に生きてまいりましょう。

(北海道小樽市・長昌寺 麻上昌幸)

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